みなさん、突然ですが「オンライン結婚式」や「リモートウェディング」といった言葉を耳にしたことはありますか?

世界中に感染が拡大しているコロナウイルスの影響で「結婚式」を延期や中止せざるを得なくなっている新郎新婦様が多くいらっしゃいます。挙式や披露宴を行うとなると、数十人が会場に密集することで感染拡大が懸念される為、執り行う事が難しいと言われているからです。
しかし、これを逆手にとって最近「オンライン結婚式」というものが生まれました。ネットの配信サービスを駆使し、現場は最少の人数で集まり、他のゲストの方にはご自宅で参加していただくというものです。
「オンライン結婚式って実際、どうなんだろう?」と思われる方も少なくないと思います。
私自身、6年以上ブライダル業界に勤めてきました。今まで、7つの会場で数百組もの結婚式に携わりました。今回ご縁があり、とある新郎新婦様の「オンライン結婚式」のお手伝いをさせていただきましたので、その経験を元に感じたメリット・デメリットなどもお伝えします。ぜひ、今悩んでいる方々へ何かひとつでもお伝えできればと思い記事にしました。最後までお読みいただけますと幸いです。
目次
1.最近話題の「オンライン結婚式」とは
先ほども書きましたが改めてご説明すると結婚式を「Zoom」や「YouTube」「Instagram」のライブ配信機能を使い2人の結婚式を配信する形での結婚式のこと。
会場は新郎新婦と最低限のスタッフや友人で撮影をして配信していきます。
今ではブランドを立ち上げたり、プランを打ち出している企業もあるようです。
-Remote Wedding-
https://remote-wedding.com
-Mooo Wedding-
https://mooo-wedding.com/news/879/
-HAKU-
https://weddingonline.haku-cb.com/l
2.オンライン結婚式にかかる費用
企業やプランによっても大きく違います。
自宅or会場など、どこで行うかによっても大きく変わってきます。
先ほど挙げた-Mooo Wedding-では
■【LIVE婚プラン】20組限定598,000(税抜)←通常698,000円(税抜)
・オンライン撮影キット・チャペル人前挙式・披露宴(お料理/乾杯酒/フリードリンク)
・司会者 ・音響オペレーター・ウェディングドレス/タキシード
・メイクメイクスタッフ(洋装1点分お支度/介添え)
・リハーサルメイク洋装1点分・装花(メインテーブル3万円分・ブーケブートニア2万円分)
・オンライン打ち合わせ(2回〜3回)
※準備期間は最短2週間で可能です
-HAKU-
無料プロデュース実施中!
5月中にお申込みの方限定で、無料プロデュースキャンペーンを行なっているそうです。
https://weddingonline.haku-cb.com/l
自宅で行うのであれば、衣装や機材など準備にたくさんの時間や労力が必要ですが、上記プランのようにほとんどお任せをして会場で行うのであれば当日も「安心・手軽に行える」という意味では選ばれる方もいらっしゃるのかも知れません。
3.オンライン結婚式の流れ(進行内容)

今回、私がお手伝いしたオンライン結婚式の大まかな流れをご紹介します。
「リモート1.5次会」という形でした。(親族のみでの挙式済みだった為、主にご友人向け)
※1.5次会というのは、従来の挙式後に披露宴という形ではなく、2次会に近いウェディングパーティの時間枠の中で進行として「挙式」を行うことです。
-YouTubeなどのライブ機能を使用した配信がスタート-
1.新郎新婦入場
2.宴内人前式
3.ケーキ入刀・ファーストバイト
4.乾杯
5.サプライズムービー鑑賞
6.歓談(チャットやコメントでの質問に答える)
7.謝辞
8.写真撮影
9.新郎新婦退場
-配信終了-
と言った流れで行いました。
今回は幹事様3名様+新郎新婦様のみで行いました。
とても機材に詳しい方で、内おひとりはオンライン結婚式経験者だった為スムーズに行う事が出来たと思います。
配信とともに、YouTubeのチャットやLINEのオープンチャットを使いコメントを募集したり、テレビ電話を使って質問に答えたりされていたのでとても大盛り上がりでした。
4.オンライン結婚式のメリット・デメリット

それでは、今回の経験を通じて感じたメリット・デメリットをお伝えします。
※あくまでも一個人の意見となります。ご了承ください。
◎メリット
①何らかの都合で結婚式が「今しか出来ない」「今やらないと今後は無い」という方々が結婚式を挙げられる。
②本来、結婚式に参加できなかった方や海外や遠方の方も参加出来る可能性がある
③今までにない試みでオリジナル
④動画としてアーカイブなどに残しておく事ができる
⑤自然体の2人の姿が見れる
⑥普段の結婚式よりも、ゲストの方とコミュニケーションがとれる
●デメリット
①SNSやデジタル機器に弱いご家族やご親族の方が参加しにくい
②ゲストの生の祝福を体感できない
③ネットワークに不調が出てしまう可能性もある
④ゲストの方との写真など記録に残せない
という風に感じました。しかし、今後のコロナと共に生きていかなかればならない私たちにとって「結婚式」の新しい形として受け入れていくものだと感じます。
5.結婚式について悩む、全ての新郎新婦様に伝えたい事
コロナウイルスが世界的に蔓延している今、本当に多くの新郎新婦様が結婚式の「延期」「キャンセル」をご決断されています。「どれほど辛いご決断なのか」と胸が張り裂けそうな思いになります。
5月に参列予定だった、友人の結婚式も延期が決まりました。このように大きな決断をされた方々に「結婚式に携わってきたからこそ知っている”結婚式の良さ”」を少しでも伝えたいと思い、この記事を書きました。
結婚式の準備には招待客のリストアップ・招待状作成などのペーパーアイテムの準備。ムービーやウェルカムグッズ・会場のコーディネートやドレスフィッティング。そして、進行内容・BGM・テーマから余興・映像など・・・準備に3ヶ月〜半年。長い方だと1年以上という多くの時間かけられています。ご家族や、会社関係の方、そしてご友人に結婚式の日時を抑えて貰っていたり、準備してきた結婚式が目前。コスト面の不安もあるからこそ「コロナが蔓延している中で実施するべきか」「ゲストの安全を考えて延期するべきか」「先が見えないからこそキャンセルすべきか」と頭を悩ませている方々が多くいるとネットを見ていても感じています。これだけ大きな決断することはとても難しく、苦しい事だと思います。「正解がないからこそ、どうすればいいかわからない」という気持ちがとても大きいと思います。
結婚式は人生の中で、3大イベントと言われています。3大イベントでは多くの方々が自分の為だけに時間を割いて集まって下さいます。1つ目は「自分が生まれた時」2つ目は「結婚式」3つ目が「自分のお葬式」と言われています。その中で唯一「自分の記憶に残る」「自分で体感できるもの」が結婚式なのです。
小さい頃、よく遊んだご友人や、苦楽を共にした仲間。
そしてずっと見守ってきてくれた大切な家族や、お世話になった方。
その多くの方々と顔を合わせ、最高の時間を共有できるのが結婚式です。
多くの卒花さんは「結婚式の本当の価値は、当日を迎えてみないと分からない」と仰います。
どこを見渡しても、本当に大切で大好きな人たち。側には、自分が生涯を共にすると決意した大切な人。そんな大切で大好きな人たちと時間を過ごせる機会はなかなかありません。
家族やご友人に対しても「感謝の言葉」もなかなか普段は、恥ずかしくて口に出来ないと思います。でも、「心から感謝が溢れる」そんな不思議な体験をできるのも結婚式ならではです。
準備が面倒だと嘆いていても、別に結婚式が楽しみじゃない方も、親に言われたから挙げる決断をした方も、結婚式を終えると口を揃えて「挙げて良かった」と仰るからです。
コロナウイルスによって大切な人と、会えない時間が今もなお続いています。「すぐ会える」「人と集まれる」という事がどれだけ当たり前の幸せになってしまっていたのかと感じます。
だからこそ、少しでも早くコロナが収束し大好きな人たちと「最高の一日」を迎えられますように。お読みいただいた方の悩みが少しでも軽くなれたら、と思います。

最後に、ブライダル業界で働くスタッフの多くは必ず「1組でも多くの方に素敵な経験をして欲しい」と思っています。結婚式を通じて、より豊かな人生を送って欲しいと強い気持ちを持っています。ブライダル業界においても、未来の新郎新婦様にとっても何かプラスになる素敵な未来が訪れることを心から願っています。「オンライン」でも「式場で行う結婚式」でも「フォトウェディング」でもどんな形でも構いません「おふたりに素敵な体験を」「最高に幸せな1日」を経験していただきたいです。「想い」だけでは、どうしようもない問題もありますが一個人の「想い」として受け取っていただけると幸いです。
そして、家族の繋がりを感じられる演出があります。
次の記事でご紹介しているのでぜひご覧ください。
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最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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