新卒 の私が 入社9ヶ月で 『適応障害』になった話







 

ずっと、書きたかったけど周りに発信するか悩んでいた自分自身の経験。
言葉にするまでかなり時間がかかってしまったけど、
こんな病気があること、
悩んでいる人や苦しんでいる人がいる現実を
”もっとたくさんの方に知って欲しい”
”同じような経験がある人の気持ちが少しでも楽になれたら”
という想いからこのブログに書くことを決めました。

あくまでも私の経験なのでとても長くなりますが、
最後までお読みいただけると嬉しいです。

 

私が”ウェディングプランナー”になりたい。
そう思ったのは中学生の頃でした。

少しでも早く結婚式場で働いて経験を積み、
少しでも早く目標を叶えたい!
そう思った私は高校1年生の16歳の頃から結婚式の二次会を行うレストランでアルバイトを始めたり、高校3年生のタイミングでブライダル業界最大手の結婚式場でのアルバイトを始めました。

ウェディングの専門学校へ進学し意識高く2年間を過ごしていました。
十数個もの資格や検定も取得し、
行事や実習などをこなしほとんど休みはありませんでした。


就職活動では自分が憧れていた「人を幸せにする結婚式作り」「関わるすべてに良い影響を与えられる社会人になる」この夢を叶えられると感じた会社に出会うことができました。面接などを含めると、何と8次選考までありましたが一つひとつクリアして無事内定をいただくことが出来ました。

入社までに9月頃から内定者研修やプランナー研修などたくさんの研修もありましたが、即戦力として輝くためワクワクした気持ちで4月の入社を待ち望んでいました。

4月の入社式を迎えてから、毎日研修と現場のOJT。
ここから1ヶ月半ほど手書きのビッチリとしたレポートを毎日提出する日々が始まりました。
もちろん勤務後に書く事になるので睡眠時間はかなり削られていました。3ヶ月間は最初に配属された店舗でサービススタッフとして、挙式のサポートや披露宴の婚礼サービスやフレンチレストランのサービスまで様々な業務を行なっていました。終電で帰る日もありましたが、自分が直接お客様と関わる場面は多く、すごく楽しかったです。

そして7月に異動(ジョブチェンジ)が命じられ、別の店舗で、今までいたサービスの部署ではなく、新規の営業のアシスタントに異動しました。

これまでは、学生のアルバイトメンバーなど年齢の近いスタッフと働く事が多かったため全員が上司(先輩)の環境が初めてでした。もちろん社会人としてのあり方を教わりながら過ごしました。その分、未知な部分も多く、毎日指摘をされていました。

”新卒がみんな通る道で辛いのは今だけ”と、最初は思っていたけれど、なれないパソコンや事務作業はかなり辛かったです。1日のうちの3分の2は指摘されていたという記憶しかありません・・・

何より、お客様と直接関わる時間が減ってしまった事がかなり大きな環境の変化となりました。

もちろん私が足りていなかった部分も多かったので、先輩から指摘をいただいているうちは幸せだと思っていました。しかし、私が改善したつもりでもそれが伝わらない事がとても苦しかったです。

パソコンに向き合う事務所も息が詰まる。
指摘され続けると、自分がとても無力で
何も出来ない人間に感じました。
私が存在する意味って何?と毎日感じました。
小さい頃から明るさとコミュニケーション力が取り柄だった私が気付けば、笑い方さえも忘れていました。

それに重ねて朝は6時に起きて出勤の日も。
なれないピンヒールで灼熱の40度近い会場を1日中走り回る週末。冬は極寒の中。体力も気力も限界で、事務所をでて洗い物をしている時、会場に移動する一人の時間はなぜか涙が止まりませんでした。


でも同期の辛そうな話や、先輩の苦しい経験を聞くと自分だけじゃ無い””ここを乗り越えたら絶対やりがいも見つかると、自分自身にそう言い聞かせて毎日を過ごしていました。


どうしても先が見えなくなったときは人事部の方や先輩と面談をして、モチベーションを上げるようにしていました。

そんな中、12月には待ちに待った新規プランナーとしてのデビュー予定が決まりました。
「期待をしてもらっている」と感じる瞬間も多くあり
今まで携わってくださった方々に成果で恩返ししたい。と思っていました。

しかしその反面、休みも会場に行ったり練習をしたり、そうして成長した先輩方ばかり。休みの日も仕事のLINEが来たり、RPGと勉強の繰り返しだった為、仕事とプライベートのスイッチの切り替えが日に日に出来なくなってしまいました。

そんな頃に起こり出した様々な症状。
これが後にストレスが原因で起こる「適応障害」と診断されるものでした。


「適応障害」とは、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。 また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります。 ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると、症状は次第に改善する病気です。

私が実感した症状は以下のこと。

〜睡眠障害〜
・寝落ちする瞬間に夢を見たり、仕事の夢を見てうなされる。
・朝早くに目が覚めてしっかり寝た感じがしない。
・仕事の夢を過度に見るようになる。(常に怒られる夢を見て目が覚めたら泣いてる)

〜体に現れる症状〜
・仕事中に急に動機が起きる。
・変なめまいや吐き気。
・半端ない頭痛や肩こり(整体?に行った際に異常なほどに全身が凝ってると言われました)
・疲れが顔に出る。(大丈夫?体調悪い?と色んな人に言われる)

〜心に現れる症状〜
・憂鬱感や気分の落ち込み。
・何気ない瞬間に涙が出てくる
・笑っていたはずなのに急に泣きだす。
・玄関についた瞬間に、とめどなく涙が出てくる。
・寝る前と朝起きて涙が出て過呼吸になる

〜行動に現れる症状〜
・会社からの電話やメールに恐怖心で出られない ・遅刻や欠勤したいと強く思う
・会社では上手く笑えない・ほとんど話さない

などの症状が2・3ヶ月続きました。

この頃のことを思い出そうとしても
もうほとんど記憶がありません。

先輩に明日も頑張ります!と告げた翌日

たくさんのことに追い込まれていてほとんど寝れていませんでした。
『何のために働いているかわからない』
『今は誰とも会いたくない』
急にそう言ったマイナスな気持ちに駆られて夜通し泣きました。

次の日の朝、直属の上司にさえ連絡できず、
『正常な感覚がない』『会社に行けません』と
会社に告げて唐突に仕事を休んでしまいました。

症状を伝えると、病院にいくことを促されました。
今まで、同じような症状が起きた人が多くいたようでした。
そして1週間後、精神科の予約が取れたので受診すると適応障害という病気だと診断されました。


入室し、簡単にカウンセリングを受けて、仕事の話をすると”ここまでよく耐えてがんばったね”
”今来てくれなかったら危なかった”と、優しい言葉を先生がかけてくれました。とてもその言葉に救われ、張り詰めていた糸が切れた気がしました。

初めは「自分が弱かった」「自分に甘すぎる」と、自分自身を責めてばかりいたのですが、以下のケースに当てはまる人は適応障害になりやすいと教わりました。

①残業が多い人
②勤務時間外も休日も仕事のことを考えている
③自分の持つ知識や技術が活かされず、やりがいを感じられない
④自分の能力以上の仕事を任されている
⑤職場で孤立していて困った時に相談できない
⑥同じ部署内で意見の食い違いがある
⑦パワハラやセクハラに苦しんでいる

などが挙げられます。
私はこの7・8割に思い当たる節がありました。
治療法は薬を使用する人もいるようですが、私の場合はストレスの原因が明確だったため

・とにかく1ヶ月休職し生活リズムを戻すこと
・仕事のことは一切考えないよう極力避けておく
・旅行や友達とご飯に行くなど楽しいことをする

などを心がけて過ごすように先生から告げられました。

病気になったからこそ気付けたことも多くありました。それは”周りには支えてくれる人がたくさんいる”ということです。

同棲している彼は、美味しいご飯を作ってくれたり、不安定な時「無理しなくていいよ」「十分頑張った」とたくさん優しい言葉をかけてくれました。家族は「元気に生活してくれたらそれだけで十分」「若いから何とでもなるよ」と転職に対して肯定してくれました。友人や職場の同僚も連絡をくれたり、私の話を聞いて一緒に泣いてくれたり、本当に温かい人たちに恵まれていると感じました。

職場の先輩からも「気付いてあげられなくてごめんね」「何でも力になるよ」「いつでも帰っておいで」「一緒に頑張りたい気持ちもあるけど、自分の人生に正解なんて無いから、何を選んだとしてもずっと応援するよ!」と、とても優しい言葉をかけてもらえました。

1ヶ月休職期間をいただきましたが、その中で出た答えは”自分らしく働きたい”ということでした。
お医者さんからも「職場環境が変わらないと再発する可能性がある」と言われたこともあり、自分もそう思っていたので退職することを決断しました。

そう思ってからは「元気そう」「顔が前より明るくなった」と言われるようになりました。

自分の自由な時間も増えたため、ジムへ通うことや
ブログ、バレットジャーナルなど出来ること、趣味も増えました。

しかしこの8ヶ月、この会社で学んだこと数多くあります。私自身を本当に成長させてくれた環境でした。最初に苦しい経験をしておいたおかげで強くなった気がします。直接お礼を伝えられなかった会社の方々がいるのは心苦しいですが正しい決断だったと思います。

今後の将来の夢に関しては、また記事を出そうと思っているのでお読みいただけると幸いです。

頑張りすぎている人は息抜きが本当に大切です。
今日何か小さいことでも頑張った自分をたくさん褒めてあげてください。

そして周りの人に感謝の気持ちを忘れず、自分らしく頑張って欲しいと思います。

そして少しでも「適応障害」という病気があるという事が、理解が深まればいいなと思います。

そして悩んでいる人や苦しんでいる人に、何か少しでも役に立てたらと思います。そして私も完治に向けて少しずつ頑張ります。見守っていただけると嬉しいです。

最後まで長々と書いてしまいましたが、
お付き合いいただいた方ありがとうございます。

具体的な「適応障害」への向き合い方や、その後の人生、自分の次の夢の探し方などを次の記事でご紹介しています。ぜひお時間あればご覧ください。

適応障害 になって 休職 を選んだ私。



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